透析センター

透析センター

黒沢病院「透析センター」の人工透析

当センターでは、糖尿病や慢性腎炎などが原因で腎臓の働きが低下した患者さまの治療をおこなっています。「飲む」「食べる」「透析後楽に帰りたい」など患者さまのご要望にお応えするため、血圧を安定させながら、多くの老廃物を除去することが可能なオンラインHDFを導入いたしました。(オンラインHDF60)

また、ベッドは患者さま自身で自由に体位を調整出来る3モーター医療用ベッドにし、快適に透析を受けられる環境にしております。
私たちは、患者さまの医療安全と治療効果を第―に考え、週3回の治療時間を快適にお過ごしいただけるよう努めております。

日時:月曜日~土曜日
緊急を要する場合は365日いつでも対応いたします。

  • Ⅰ部:8:00〜13:00
  • Ⅱ部:13:00〜17:00
  • Ⅲ部:17:00〜22:00

流れ

着替え → 体重測定 → ベッド準備→穿刺→透析開始→4時間(テレビ・読書・お喋り)
→透析終了 → 体重測定 → 着替え → 帰宅

その他

当センターでは、透析患者さまとの交流を深めるために、毎年11月に透析患者さまとご家族様、透析スタッフで日帰り旅行などの行事もおこっています。また、患者さま会では患者さま同士の交流を深めるため、新年会(1月)、お花見(4月)をおこなっています。

透析液水質管理

日本透析医学会「透析液水質基準」での透析液水質管理は、バリデートされた透析液作製システムで行うとされています。では、バリデートされた状態とは、どのような状態を指すのでしょうか。

“透析施設は透析液製造所としての側面を持ち、最終的な透析液の品質について責任を有する。そのため、透析液清浄化においては事業所と同様に製造責任者、各工程管理者などの設定が必要となり、バリデートされた透析液作製システムを構築することにより透析液の品質を管理しなければならない”と言われています。

その為、当院では専任スタッフによる水質管理を厳重に行っています。

当院の水質管理人員構成

責任者:1名、メンバー:臨床工学技士13名

透析液水質基準(日本透析医学会透析水質基準と血液浄化器性能評価基準2016)

透析療法に使用される水は以下に示すように四つのカテゴリーに分けて、生物学的汚染についての水質基準が決定されています。

細菌数ET
標準透析液100 CFU/mL 未満0.050 EU/mL 未満(b)
超純粋透析液0.1 CFU/mL 未満0.001EU/mL(測定感度)未満
オンライン補充液無菌無発熱物質(無ET)

当院の水質管理システム

測定方法

  • ET の測定はカイネティック測定法(比濁法)を用いている。
  • 細菌検出は培地:R2Aを行なっている。
  • 培養条件:R2A17∼23℃で7日間としている。

採取日

最大間隔透析開始前

測定頻度

月1回(ET,細菌)

以上のように明確な水質基準に照らし合わせ、継続的に水質維持管理を行っております。

人工透析の費用

人工透析を継続して行う必要性のある患者さまは、透析治療開始後の申請により「特定疾病療養受領証」の交付を受けることができます。 これを医療機関に提示すれば、1ヶ月の自己負担限度額は医療機関ごとに1万円となります。 (ただし、国における人工透析患者さまの高額療養費、患者自己負担額改正に伴い、平成18年10月より月収53万円以上の方は月額2万円となりました。) また、医療費が1ヵ月に1万未満の場合、また1ヵ月間に入院と外来がある場合はこの限りではありません。

「特定疾病療養受療証」の事務手続き

  1. 加入している保険者から「特定疾病療養受療証交付申請書」を受け取る。
    (社会保険加入者は勤務先の健康保険組合または社会保険事務所)
    (国民健康保険・老人保健加入者は各市町村の保険年金課)
    ※当院導入の際、用紙のご用意を代行して行っております。透析事務担当にお問い合わせください。
  2. 病院窓口に提出し、証明を受ける。
  3. 証明がおりたら、用紙を保険者に提出する。
  4. 保険者から「特定疾病療養受療証」が交付される。
  5. 「特定疾患療養受療証」を含むお持ちの保険証を一式、病院窓口に提示する。
    (なお、透析開始の月末までにご提示いただけない場合には、その月の医療費が保険割合で計算されます。)

※お持ちの保険証が一つでも変わった場合には、必ず病院担当者にご提示ください。内容により再申請が必要な場合もあります。

人工透析をお受けの患者さまは障害者手帳の交付の対象です。 これは、さまざまな福祉サービスを受けることができる手帳です。 交付対象となる障害の範囲は、法によって定められ1級から6級です。 (サービスの内容については各市町村にお問い合わせください。)
透析患者さまは、重度心身障害者医療の受給者証、65歳以上の方は高齢重度障害者医療の受給者証の交付を受けることができ、これにより、自己負担金は助成対象になります。 (ただし、県外にお住まいのかたは窓口にて自己負担金をお支払いいただき、その後各市長村に申請に行っていただきます。 助成のサービス内容については各市町村にお問い合わせください。)

必要書類(市役所へご提示いただくもの)

  • 身体障害者手帳交付申請書
  • 指定医の診断書 (当院導入の際は透析事務担当にお問い合わせください)
  • 本人の顔写真(縦4cm×横3cm)
  • 印かん

※交付をうけたら必ず、お持ちの保険証を一式窓口に提示してください。

透析中の食事代

当院ではご希望の方にお食事をご用意いたします。
一食550円のものと220円のものがあります。(*保険適用外です。)

お問合せ

ご不明な点は、黒沢病院までお問い合わせください。
Tel:027-352-1166(黒沢病院 代表)