心血管ドック(1泊2日)
症例
心血管ドックの役割
現代において、不適切な生活習慣によって引き起こされる肥満、高血圧、糖尿病、喫煙、高脂血症(脂質異常症)、メタボリックシンドロームは動脈硬化を著しく進行させます。その結果、心臓を栄養する冠動脈が動脈硬化を引き起こし、血管の壁にコレステロールが溜まり、狭くなることで狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患が年々増加しています(突然死の中でも多いと言われているのが、心臓の冠動脈が細くなってしまい、心臓に必要な血液が行き渡らなくなってしまい起こってしまう“虚血性心疾患”です)。
心臓MRIは、磁気の力を利用して撮像しますので安心安全に検査を行えます。
こんな方にお勧めの検査です
- 心疾患又は心電図異常と指摘された方
- 高血圧・糖尿病・高脂血症を指摘された方
- 喫煙をしている方・飲酒の多い方
- 運動不足の方
- 日々ストレスを感じている方
- 家族に心疾患の既往がある方
ヘルスパーククリニックの心血管ドック
ヘルスパーククリニックでは経験豊富な循環器専門医、放射線技師、臨床検査技師からなるスタッフ、質の高い検査によって診断した結果に対して適切なアドバイス、必要に応じて治療を行います。
当院では心血管ドックとしてMRI装置を用いて検査を行います。MRI検査は強力な磁気の力と電波を利用して撮像する検査になりますので、安全性が高く非侵襲的に冠動脈を撮像できます。MRI装置での検査により、カテーテルによる冠動脈検査を行わずに冠動脈の狭窄箇所を見つけることができるようになり、心筋梗塞や突然死を未然に防ぐことに貢献しています。
このMRI検査で異常を指摘された場合は、2次検査としてCT装置を使用した検査も行っておりますので健診後も当院で精査可能です。
動脈硬化の判定
頚の動脈(頚動脈)の超音波検査(頚動脈エコー)を行うことで、全身、とくに冠動脈や脳動脈の動脈硬化の進行が判定できます。またPWV(脈波伝播速度)を測定することで、あなたの血管の硬さ(CAVI)や、血管の狭窄(ABI)を知ることができます。また最も早期の動脈硬化を発見するためにFMD検査を行います。いずれの検査法も痛みのない安全な検査です。 このほか、血液検査でいろいろなタイプのコレステロール値、中性脂肪、アディポネクチン(抗加齢ホルモン)の異常を検索いたします。
検査内容
- 問診・診察
1)心臓病の既往、心臓病家族歴、生活習慣、飲酒喫煙等の嗜好癧などを問診いたします。
2)循環器専門医が内科診察をいたします。 - 血液検査
いろいろなタイプのコレステロール値、中性脂肪、血糖値、アディポネクチン等、動脈硬化に関係するマーカーを調べます。 - 心電図検査
- ホルター心電図
小型の携帯用心電図を24時間装着して狭心症や不整脈の診断をおこないます。
従来の装置とちがい、入浴が可能です。 - PWV(脈波伝播速度)検査
血管年齢(血管の硬さ、CAVI)、血管の狭窄(ABI)を診断します。 - 頚動脈エコー
血管の壁の厚さ、コレステロール沈着の有無を診断します。痛みもなく、リラッ クスしてお受けになられる検査です。 - FMD検査
腕を5分間止血したあとの血管の太さの変化を超音波で測定することで、血管内皮機能を測定します。最も早期の動脈硬化を発見することができます。 - 心臓超音波検査
心臓の弁の状態や、心臓の機能を観察します。 - 冠動脈MRI検査
放射線、造影剤を使用しないで冠動脈を観察します。
ご注意
- 心血管ドックは健康保険の適用はできませんのでご注意下さい。
- 心臓ペースメーカーを装着されている方、手術歴(体内に外科的クリップ、人工関節など金属をご使用の方)、心房細動などの不整脈(軽度なものは可能)のある方、閉所恐怖症の方はMRI検査ができませんので必ずお申し出下さい。
心血管コース(1泊2日)
検査内容
心血管ドック
検査項目 | 検査内容 |
---|---|
基本検査 | 診察、聴力、呼吸器検査、心電図、胃カメラ、下部消化管検査(便潜血反応)、血液・尿検査、上腹部超音波検査、眼科検査、感染症検査、前立腺検査、婦人科検査、下腹部超音波検査、骨塩測定検査 歯科検査、頚動脈超音波検査、糖負荷試験 |
心臓MR検査 | 心臓MR検査 |
心エコー検査 | 心臓超音波検査 |
動脈硬化検査 | 脈派伝達速度検査(PWV)、血管拡張反応検査(FMD) |
体内脂肪検査 | 内臓脂肪CT検査 |
頚動脈エコー検査 | 頚動脈超音波検査 |
24時間心電図検査 | 24時間(ホルター)心電図検査 |
料金
ドック名 | 価格(税込) |
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心血管ドック | 231,000円 |
※胃内視鏡コースご希望の方は別途3,240円(税込)必要です。
※婦人科検査(マンモグラフィ、乳腺超音波、HPV検査)ご希望の方は、ご相談ください。
※この他、オプション検査を追加できます。オプション検査についてはこちら