医療機器紹介
MRI
Achieva 1.5T A-series <PHILIPS社製>
ヘルスパーククリニックではMRI装置を用いて冠動脈、脳、脳血管、全身の腫瘍ドックをおこなっています。CTと違い放射線被ばくと造影剤の注射がなく、安全な検査です(場合によっては、造影剤を使用する検査もあります)。とくに、高画質な全身拡散強調MRIにより、肝臓がん、腎臓がん、前立腺がんが発見しやすくなりました。また全身MRI拡散強調画像で発見されたがんは他の撮影条件によって詳しく診断することができます。
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マンモグラフィ検査
マンモグラフィは早期乳がんを発見するための乳房専用のX線撮影装置です。乳房を圧迫し、乳腺を広げて撮影を行います。これまでよりも被ばくが少なく、解像度が良い画像を撮影することが可能となりました。
ヘルスパーククリニックでは通常のマンモグラフィ画像(2D)に加え、トモシンセシス画像(3D)を撮影することができます。
乳房を圧迫した状態で多方向から撮影することで、CTやMRIのように画像をスライス(輪切り)で見ることが出来る最新機能です。
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マルチスライスCT
SOMATOM Definition AS+ <SIEMENS社製>
当院ではMDCT:Multi Detector row CT(多列検出器型CT 装置)を導入しており、高速撮影が可能です。肺がんドック(胸部CT)では約5秒の息止めで撮影可能となっており、息止めに不安がある方でも安心して検査を受けていただけます。その他当院ではFat Scan(内臓脂肪CT)、大腸3D-CT(仮想内視鏡検査)の検査もおこなっております。
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一般撮影(DR)装置
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一般撮影とはX線を用いて身体の様々な部位を撮影する検査です。人間ドックでは胸部の撮影により、肺の状態や心臓の大きさなどを診ることができます。当院ではTemporal Subtraction SYSTEM(FUJIFILM社製)により以前と異なる箇所のみが抽出(サブトラクション画像)でき、病気の早期発見が可能になりました。また2019年8月にEnergy Subtraction SYSTEM(FUJIFILM社製)を県内で初導入しました。骨成分のみを除去した画像を生成・描出することで、骨の後ろに隠れていた肺野内の小さな病変を見つけることが可能になりました。
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骨密度装置
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骨密度検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。エネルギーの低い2種類のX線を使い、前腕部分の検査を行います。骨密度検査は、骨の健康を知る上で重要な手がかりです。
X線透視装置 EXAVISTA
X線を使用し、体内の透視・撮影をおこなう装置です。発泡剤とバリウムを服用していだだき、食道や胃の中を観察していきます。バリウムを胃粘膜に付着させ、胃潰瘍やがんによる粘膜の凹凸、慢性胃炎などの有無を確認することができます。
2020年3月に日立製作所製の透視装置を導入いたしました。X線の検出にフラットパネル検出器(FPD)を採用しています。FPDは撮影した瞬間に歪みのない鮮明な画像を得ることができますので、 診断精度の向上が図れます。 また低い被ばく線量での検査が可能です。
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《 胃・症例① 慢性胃炎 》
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慢性胃炎の場合、胃粘膜の凹凸が目立ち、ちりめん皺のように見えます。原因の多くはピロリ菌で、胃がんのリスクファクターにもなります。旧・透視装置の画像と比較すると、胃粘膜の状態がより明瞭に観察できるようになりました。
《 胃・症例② 胃底腺ポリープ 》
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胃底腺の粘膜に発生する、米粒大のポリープです。ポリープにもいくつか種類がありますが、胃底腺ポリープは癌化する可能性が極めて低い良性のポリープです。
《 食道・症例 食道静脈瘤 》
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食道粘膜下の静脈が太く、瘤状に拡張した状態です。食道静脈瘤は、破れてしまうと吐血・下血を起こす、命に関わる重大な疾患です。
超音波診断装置
Xario 200 <Tキヤノンメディカルシステムズ社製>
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心臓の機能や心臓弁膜症の診断はもとより肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱、前立腺、乳房、子宮の病変を正確に診断します。また頚動脈の超音波検査から、早期の動脈硬化を発見することもできます。
脈波伝播速度(血圧脈波検査装置)
Vasera VS-1500 <フクダ電子社製>
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動脈硬化の程度を測定する装置です。この装置から得られるCAVI(キャビィ)は大動脈を含む「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈(Vascular)の硬さを反映する指標(Index)で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。 大動脈の進展性の低下は心疾患の発症や予後を規定する因子となることが知られており、早期診断と管理に役立ちます。またABI (Ankle-Brachial Index)を計測することで四肢の血管の詰まりも診断できます。心電図同様に痛みのない検査です。
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FDTスクリーナー <カールツァイスメディテック社製>
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緑内障を調べる装置です。Kelly,D.Hらが1966年に報告した錯視現象(Frequency Doubling Illusion)をJohnson CAらが臨床応用し、平成10年に実用化された視野計です。
緑内障は視神経が障害され、視野が狭くなったり(視野狭窄)、部分的に見えない部分(暗点)ができたり(視野欠損)、視野障害が起こる病気です。
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眼圧が正常範囲内でありながら緑内障である「正常眼圧緑内障」が圧倒的に多く、40歳台以上の20人に1人が緑内障の可能性があるといわれています。 FDTスクリーナーでは、眼圧検査ではわからない正常眼圧緑内障を検出することが可能です。
FMD検査(血流依存性血管拡張反応検査装置)
UNEXEF18VG<ユネクス社製>
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FMD検査は、早期の動脈硬化を診断するものです。 当院では、2009年より人間ドックにFMD検査を取り入れております。まず検査では腕を止血し、その前後の血管径の拡張を超音波でみます。止血後の血流再開によって反応充血という血流増加が起こり血管が拡張します。FMDは食事療法や運動で改善することが知られていますので、治療前後の数値を比較することで治療効果の判定に役立ちます。