全身MRI腫瘍ドック
ヘルスパーククリニックではMRI装置を用いて全身(頚部から骨盤部)のがん検診を行います。近年のMRI装置の進歩は著しく、MR拡散強調画像を中心に撮影することで早期がんが高感度に発見できます。
またMRIの特性を考慮し、MRIではやや発見がしづらい部位は、超音波検査やCT検査を併用し、より精度の高い画像診断を行います。
さらに当施設では従来に比べより小さな病変を発見するために、心臓用に開発された32チャンネルコイルを応用し、全身を4分割で超高精細に撮像を行います。
MR拡散強調画像とは
MRI撮像法の1つで、水分子の拡散運動を画像として反映させています。腫瘍・梗塞・炎症などの病変はこの拡散運動が小さくなるということが分かっており、この状態を画像化することによって、これらの病変を検出することができます。従来は、脳梗塞の診断に広く用いられてきましたが、近年のMRI装置の高性能化により、全身に応用することが可能になり、特に悪性腫瘍の検出に威力を発揮します。非常に注目されている撮像法です。
T2強調画像(左)、すい臓がんのMR拡散強調画像(中央)、MRCP画像(右). MRCP画像で膵管の途絶が認められる部分にMR拡散強調画像ではがんが明瞭に描出される。
全身MRI腫瘍ドックQ&A
Q
MRIで検査するメリットはなんですか?
A
MRIは放射線被ばくが全くありません。当施設では「より人体への影響(侵襲)が少ない検査からはじめる」という医療安全リスクマネジメントの考えに基づき、MRI検査を採用しています。さらに、この腫瘍ドックでは造影剤も使用しませんのでより安全です。またMRIは小さいものが見えやすい(空間分解能が高い)ため、小さな病変に対する検出能が高く、これまで描出が難しかった肝臓・腎臓・膀胱などもより高い精度で検査することができます。ただし、MR拡散強調画像は悪性腫瘍だけに特異的ではなく、ひ臓・卵巣・リンパ節などの正常組織や、炎症・良性腫瘍なども高信号に描出されるため、拡散強調画像で異常を疑う場合でも、他の検査で正常と診断されることがあります。
当施設では診断精度を高めるため、MRI検査では拡散強調画像・T2強調画像・STIR画像(脂肪抑制T1強調画像)の3種類を撮像し、さらに超音波検査などを併用し、検査を行っています。
全身MRI腫瘍ドック
実施日:水
所要時間:約6時間
検査内容
全身MRI腫瘍ドック(頭部/四肢は除く)
検査項目 | 検査内容 |
---|---|
基本検査 | 診察、聴力、呼吸器検査、心電図、下部消化管検査(便潜血反応)、血液・尿検査、上腹部超音波検査、眼科検査、感染症検査、前立腺検査、婦人科検査、胃カメラ |
呼吸器検査 | 肺CT検査、喀痰細胞診、シフラ検査 |
全身MRI腫瘍検査 | 全身MRI腫瘍検査(頚部~体幹部) |
婦人科検査(女性のみ) | マンモグラフィ、乳腺超音波検査、HPV、子宮がん検査 |
料金
ドック名 | 価格(税込) |
---|---|
全身MRI腫瘍ドック (頭部/四肢は除く) |
198,000円 |
※婦人科検査(マンモグラフィ、乳腺超音波検査、HPV検査)ご希望の方は、ご相談ください。
※この他、オプション検査を追加できます。オプション検査についてはこちら
ご注意
- 全身MRI腫瘍ドックは健康保険の適用はできませんのでご注意下さい。
- 心臓ペースメーカーを装着されている方、手術歴(体内に外科的クリップ、人工関節など金属をご使用の方)、閉所恐怖症の方、刺青やアートメイクをされている方はMRI検査ができない事がありますので必ずお申し出下さい。